NPO法人ふれあいまちむらおこし塾
 勉強会
 イベントはどこへ行く〜
         コメンテーター  山口 慎一 氏


1.今はイベントの時代か

オリンピックをはじめ、ワールドカップやワールド・ベ
ースボール・クラシックなどスポーツに関するイベント
は活況を呈している。一方、国内においてもライブや映
画、サーカスをはじめ数々のイベントが至る所で開催さ
れているが、果たして今はイベントの時代といえるので
あろう。


2.都市型イベント(地方博)を構成するパーツ
  都市型イベントを例に、イベントの構成要素を挙げてみ
  ると、テーマ、会場、施設、組織、会場サービス、会場
  警備、防災、情報管理、会場清掃、アテンダント、医療
  救護、食品衛生、ボランティア、バリアフリー、VIP
  接遇、運営マニュアル、式典、催事、広報宣伝、報道対
  応、公式記録、入場制度、入場券販売、観客誘致、交通
  アクセス、駐車場、場内営業、協賛、ライセンシー、マ
  スコットキャラクターなど、さまざまなものが存在する。

  これらの構成要素の中で1つでも不備があれば、イベン
  トの運営に支障が出る。特に近年では安心・安全に対す
  る関心の高まりから、医療救護や食品衛生の徹底がイベ
  ント運営の重要なキーワードになってきている。



3.開国博Y150が失敗した理由

  @立地条件が悪い

   Aアトラクションが十分に活かしきれてない

  B会場内の移動手段が不便

  Cレストラン、土産店の相次ぐ閉鎖

  Dバリアフリー等への配慮の欠如

    E運営計画が大雑把

  F情報宣伝が十分に行われていない


などが挙げられる。

上記で取り上げた過去の経験が十分に活かしきれておら
ず、トップの「志」も伝わってこない。

また、組織運営は必ずしも適材適所といえるものではな
くその場しのぎの対応に終始していたような感がある。


 失敗を放置するのではなく、あえて失敗したことに向
き合い、教訓として次の機会に活かすことができるかが、
いま問われているのである。